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お金の教育~日本における最大の欠点

 

皆さんは、お金の教育を受けたことがありますか?

ありませんよね?

日本では小学校から大学までの16年間、一度もお金に関する教育をしません。

大学生は卒業すると、もちろん就職しますよね。 

就職した瞬間、彼らはいきなり社会に放り込まれることになります。

わたしがここでいきなりと表現したのには、意味があります。

学生たちのほとんどはアルバイトを経験します。

そして彼らはこれを社会勉強だと認識しているでしょう。

しかしアルバイトでは、お金に関する知識は身につかないのです。

社会では必要であるはずのお金に関する知識を全く身につけないまま、いきなり社会に放り込まれるんです。

  

お金に関する知識を身につけないままに社会に出た学生たちは、やはりお金に関する知識を身につけないまま社会人として成長していきます。

唯一お金の知識を身につけることが出来るのは、経理や財務に配属された人たちでしょう。

経理や財務以外で社会人として成長した彼らは、営業・交渉・製造・その他の分野でめきめきと実力を身につけていきます。

そして、一番目の勘違いをしてしまうんです。

 

 

 

俺は自分でもやっていける!

 

 

 

こうして彼らは独立することになります。

独立した彼らは、営業・交渉・製造などの自分が得意とする分野でばりばりと仕事を始めます。

どんどん売上が増加していきます。

こうなると、彼らは二番目の勘違いを始めます。

 

 

 

これだけ売れてるんだから、儲かってるに違いない!

 

 

 

こうしてくる日も来る日も営業に汗を流し、当然経理は放りっぱなし。

帳簿をつけることもなく、税理士に丸投げの日々。

しかしどんどん売上は上昇し、前途洋々です。

そしてある日、彼らはこう叫ぶことになります。

 

 

 

そ ん な 馬 鹿 な !

 

 

 

わかります?

これが倒産へのプロセスなんです。

現在日本では、独立開業した人たちが10年以内に倒産する確率は8割~9割だと言われています。

その倒産するときのもっとも大きな理由が、資金繰りの悪化なんです。

それじゃ資金繰りが悪化する最大の理由って、なんだかわかりますか?

 

 

 

えっ?資金繰りって何?

 

 

 

これです。

資金繰りってのは、もっとも基本的なお金の知識なんです。

企業経営から家計まで、お金にまつわるありとあらゆるシーンで出てくるものです。

でも、ほとんどの人が知りません。

売上がどんどん増えれば資金がショートするときが来るのは、資金繰りの常識なんです。

これを増加運転資金といいます。

 

アメリカでは、幼稚園からお金の教育をするそうです。

高校生たちは、家計や投資を含めた実践的なお金の教育を受けます。

日本でもそろそろお金の教育を始めて良い頃ではないでしょうか?

 

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2008年6月 2日