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お金を支払ったら経費になるとは限らないっ!
「えっ!そうなの?」って思った人もいるでしょう。
っていうか案外多いんですよね、こういう人。
手元からお金がなくなったら、利益もなくなると考えていると大間違いなんですよっ!
こんな例を挙げるとわかりやすいんですよね。
例えば、銀行預金。
手元からお金がなくなりますけど、利益が減るわけじゃありませんよね?
これはわかるでしょ?
「いや、それは何かを買ったわけじゃないから・・・」って感じました?
それじゃ、これはどうですか?
土地。
土地を買ったら、経費になると思いますか?
例えば3000万円の利益が出ているとして、そのお金で3000万円の土地を買ったら利益は0になると思います?
ならないんですよっ!!
気をつけて下さいね、土地は買っただけでは経費にはなりません。
会計の世界では、お金を支払った結果は5通りもあるんです。
そしてその5通りのうちの3通りまでは、利益は減らないんです。
利益が減る残り2通りのうちの1つが経費なんです。
それじゃ、ここでその5通りについて簡単に触れてみましょう。
①資産の増加
(例)銀行預金への預入、土地の購入など
②負債の減少
(例)借入金の返済など
③資本の減少
(例)資本金の払い戻し、配当金の支払いなど
④売上の減少
(例)売上の返品、値引きなど
⑤費用の発生
(例)各種経費の支出
わかりますか?お金の支払いが利益の減少となるのは④と⑤の2通りだけなんです。
そしてお金の支払いが経費の支出になる場合って、最後の⑤だけなんです。
ね、だからお金の流れと利益の流れは違うんですよ。
お金の有無と利益の有無は全く関係ありませんからね。
2007年12月30日