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中小企業の資金繰りで最も厳しいもの~その2
今日は、中小企業の資金繰りで最も厳しいものの2つめを紹介します。
これもやはり税金関係です。
それは
消 費 税
なんです。
特に初めて納付することとなったときの消費税は要注意。
それでは、なぜ消費税が資金繰りを圧迫するのかの仕組みを説明しましょう。
その前に法人税や所得税についてはどうでしょう?
もちろんこれらの税金も資金繰りに影響はします。
でも、もし仮に赤字だったら必要ありませんよね?
それに対して、消費税は単純に赤字であるか黒字であるかに関わりなく納税義務が生じることもよくあるんです。
難しい話は置いといて、消費税の課税の仕組みを簡単に説明しましょう。
大きく分けて、消費税には二つの計算方法があります。
一つは原則課税方式、もう一つは簡易課税方式。
原則課税方式とは、売上から経費を引いて計算します。
ただしこの場合の売上と経費がくせ者なんですっ!
消費税の計算で使う売上と経費は、消費税の世界でいう売上・経費であって、通常の売上・経費とは全く違うからなんです。
例えば役員報酬や給料などは、消費税の世界では経費ではありません。
ということは・・・・
決算書上で赤字であったとしても、消費税の世界では黒字になるんですよっ!
簡易課税方式でも同じ事になります。
こちらは売上高に一定のパーセンテージを乗じて計算しますから、必ず納税額が生じることになります。
決算書が大赤字であっても、です。
こんなこと、普通考えないでしょ?
で、どうなるとかというと、申告の時になって愕然となるってわけ。
特に自分で申告している人は注意が必要ですよ。
だって、こんなこと知らなかったでしょ?
気をつけて下さいね、消費税は思いの外多額の納税が生じるのも特徴ですからねっ!
では、どうすればいいのか?
これはもう、毎月少しずつ納税用資金を備蓄するしか方法はありません。
一番いい方法は、前年の決算書をベースとした納税額を計算して、それを12等分します。
そしてその額を毎月積み立てていく方法ですね。
その納税が避けられないものであれば、逆にどうすれば最も楽に納税できるかを考えた方が得策ですよ。
特に先週紹介した源泉税や今回の消費税は、計算構造が比較的単純なので節税がしにくいんです。
抜け道が少ないんですね。
ここまできちんと考えておかなければ資金繰りは一気に悪化してしまいますので、注意して下さいね。
2007年12月17日