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「なんのために?」を常に意識しよう!
会計で大切なことの一つに「なんのために?」というものがあります。
これをきちんと考えていなければどうなるとおもいます?
「まぁ、これくらいでいいだろう・・・」とか「面倒だし、いいか・・・」なんてことになるんですね。
一つ具体例を出して説明してみましょう。
例えばある企業で、支店を出すことになったとしましょう。
ここで皆さん考えることは「支店の経理ってどうするの?」って事ですよね。
そしてその次の瞬間には「まぁ、支店だから本店と一緒でいいか。」なんてことになるんです。
いいえっ! それってダメですよっ!!
なぜダメだか、わかりますか?
ダメな理由はあとで説明しますから、考えておいて下さいね。
ここで考えて欲しいのは、どうして「まぁ、支店だから本店と一緒でいいか。」なんて考えに至るのか、という点なんです。
っていうか、理由は明白ですよね。
そう、面倒だからでしょ?
あるいは、支店にまで経理担当者おけないから、なんてのが理由ですよね?
もちろん支店にまで経理担当者を置こうとすれば、かなりの経費増となります。
これは確かに現実的ではないかも知れません。
でもね、そんなときのために会計にはちゃんと備えがしてあるんです。
それが
本 支 店 会 計
と呼ばれるものです。
ここでは難しいことは説明しませんが、支店に経理担当者を置かなくても対応できる方法です。
ちゃんとこういうシステムが用意されているんですよ。会計って優秀でしょ?
もちろん規模にもよりますが、中小企業レベルであれば支店オープンから採算がとれる用になる時期くらいまでは対応できると考えられます。
えっ?そんなの聞いたことないですって?
まぁねぇ。それほど有名じゃないですから。
導入も比較的簡単ですから、興味があったらお尋ね下さいね。
それではなぜ本店と一緒じゃダメなのか、考えてもらえました?
えっ?考えてないのっ?
・・・。
しょうがないですねぇ。
じゃ、答を言っちゃいましょう。
本店と一緒にすると支店独自で採算がとれるようになる時期が見えなくなり、撤退の時期を見逃すからです。
間違えないで下さいね。
もし支店独自で利益が出るのであれば、本店と一緒でもさほど問題はないんです。
もちろん別にした方が、本店と支店とでどのくらい利益が出ているかが判断できるから、より良いことは確かです。
でも、本当に必要なことはいつ撤退するかなんですよ。
これを見過ごしてしまうと、本店を巻き込んで倒産する可能性が出てきますからね。
だから、はじめに言ったでしょ?
【なんのために?】を考えていないとダメだって。
いまあなたがやっている会計も、なんのためにやっているのかよく考えてみてくださいね。
2007年12月 5日