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会計ビックバンにとらわれるなっ!
最近あちこちでこんな表現見ませんか?
・繰延税金資産
・税効果会計
・退職給付引当金
・減損会計
・時価会計
・・・・・・
これらはいわゆる会計ビックバンで導入されたものです。
会計ビッグバンとは、国際会計基準と呼ばれる世界のデファクトスタンダードと、日本の会計とがあまりにもかけ離れていたため、1999年から数年かけて日本の会計を国際会計に合わせるべく行われた一連の作業を指します。
これによって日本の従来の会計システムは大きく様変わりしました。
がっ!
実は変わったのは主に大企業であって、中小企業は未だに旧態依然とした会計を用いています。
それじゃ中小企業でも国際会計基準に合わせなければならないのか?といいますと
全然必要ありません!!
必要ないんです。
っていうか、あまり意味ないんですね。
一昨日のキャッシュフロー計算書といい、今回の会計ビッグバンといい、これらは主として大企業への投資家向けに整備されたものです。
もっとはっきり言うと、アメリカの投資会社のためのものなんです。
以前からアメリカの投資会社は日本の法人に目をつけてきました。
しかし日本の会計は独自のものであったため、彼らには理解できなかったのです。
その際たるものが資産を取得価格で計上するというものでした。
これでは決算書を見ただけではその会社の潜在能力を測定できなかったんですね。
その後日米間でいろんなやりとりがありました。
きっと外圧もあったんでしょうね。
そうして時価会計などの国際会計基準が導入されました。
導入されてどうなったと思いますか?
最近、アメリカの投資会社が日本の会社を買収しようと乗り込んできましたよね。
新聞紙上でも敵対的買収なんて言葉が見られるようになりました。
こんなの会計ビッグバン前には皆無でしたよね?
このように今回の一連の会計整備は上場企業のためのものだと考えてもらえれば結構です。
それじゃ、ここからわかることがありますよね!
中小企業には必要ないっ!
ということです。
何となく国際会計基準というと格好良さげに聞こえますが、必要ないんです。
こんなところで惑わされないで下さいね。
最近の会計本では、必ずと言っていいほど『税効果会計』や『時価評価』が載っています。
これが、皆さんが会計につまずく原因なんですよ。
だって、わからないでしょ?
『税効果会計』はともかく『時価評価』なんて税理士の少なくとも半数以上は知りませんよ。
えっなんでかって?
そりゃあ理由は簡単です。
実務じゃ使わないから
なんですよ。
必要のないものを無理に勉強してイヤになることほど意味のないことはありませんよね?
ウエスタン会計を通して、何が必要で何が必要でないかをしっかりと見極めてから会計の勉強を始めて下さい。
そうすることによって、きっと今まで会計が嫌いだった人の半分以上が『案外そうでもないんだな』と感じることでしょう。
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この辺りで安定しはじめましたね。
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2007年7月16日