帳尻を合わせる
『帳尻を合わせる』ってことわざ、ご存じですよね?
そうです、『物事のつじつまを合わせる』って意味ですね。
このことわざ、会計から来てるって知ってました?
『あぁ、そう言われればそんな感じするな・・・』でしょ?
帳尻ってのは、『帳簿の最後』のことです。
つまり残高だと思ってください。
ってことは『残高合わせ』ってことですよね?
この『残高合わせ』からは、簡単に粉飾や脱税が見つかるんですよねぇ。
つまりは、下手なやり方だということなんですけどね。
『帳尻合わせ』つまり『残高合わせ』とは、本来合っていない残高を無理矢理合わせることを意味します。
例えば、利益を出したいために架空の売り上げを計上する場合を見てみましょう。
架空の売り上げですから、現金や預金で受け取ったことにするわけにはいきませんよね。
なぜならば、現金残高や預金残高が狂うからです。
これはわかりますよね?
それじゃ、まだ代金を受け取っていないということで売掛金にするのはどうでしょう?
これも相手のあることなので、なかなか難しいですね。
ってことで、この相手科目をとんでもないものにする人がいるんです。
貸付金、仮払金、有価証券、工具器具備品などなど・・・
こんなのすぐばれるってのっ!!
まぁったく、単純にもほどがありますっ!
つまり『帳尻合わせ』ってのは、きちんと帳簿を管理していない人が無理矢理帳簿残高を合わせることを言うんです。
ここから仕事などについても、無理矢理結末を合わせることを『帳尻を合わせる』と呼ぶんです。
先日出版記念講演会をやったときに、大橋悦夫さんが次のように話されました。
『仕事には片付け仕事とやっつけ仕事があります。片付け仕事はマニュアル化出来るので効率UPがはかれるけど、やっつけ仕事は短時間で無理矢理仕上げるためマニュアル化出来ません。』
これぞまさに『帳尻を合わせる』ってことですよね!
しまったっ!こう言って大橋さんとの講演の帳尻を合わせればよかったっ!!
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2008年3月26日